2007'10.08.Mon
原作がなんなのかよくわからないのですが、ふと見てみたアニメの設定と内容があまりにもエロゲーすぎて爆笑を通り過ぎて失笑&唖然となってしまいまして。
しかしヒロインの兄がナリケンということもあり、なんとなく妄想してみたらイチウリでいけそうだなーって。兄をまんま竜弦にしてみたらものすごく面白かったし…。
それでいつの間にかできたネタが、これ。
イチウリ一本。
でももしかしたらシンケンで、ちょびっとだけゴケン風味もありだったり?
しかしヒロインの兄がナリケンということもあり、なんとなく妄想してみたらイチウリでいけそうだなーって。兄をまんま竜弦にしてみたらものすごく面白かったし…。
それでいつの間にかできたネタが、これ。
イチウリ一本。
でももしかしたらシンケンで、ちょびっとだけゴケン風味もありだったり?
+
【ご愁傷さま黒崎くん】
硬派な不良として恐れられている黒崎一護の前に、ある日、一人の少年が現れた。
事故に遭いそうなところを偶然一護に救われた黒の髪に黒い瞳の少年は、きつい表情で一護を睨みつけてきたが、一護は彼に対し不可思議な感情を抱く。少年もまた、一護を見つめどこか不思議そうな顔をしていた。
その日の夕方、学校から帰った一護の前に立ちふさがったのは、白い男だった。昼間出逢った少年とよく似た顔立ちの男にもまた、一護は昼に感じたような不可思議な胸の鼓動の高鳴りに気づく。
「ふん、君が黒崎一護か」
「……な、なんだよ、あんた」
「まあいい。来てもらおうか」
そうして男と共にリビングに向かった一護が見たのは、一護の父親と昼間の少年の姿だった。
「お前、昼間の」
「……君は……!」
少年は石田雨竜と名乗った。白い男は石田竜弦といい、やはり雨竜の父親だった。
「これからこの雨竜くんが、うちで一緒に暮らすことになった」
「はぁ?」
「まあそんな顔すんなよ一護。人助けだと思って、な!」
混乱する一護に、渋々といった風に竜弦が説明をする。いつの間にか雨竜の姿は消えていた。
竜弦が云うには、竜弦と雨竜の一族は特殊な性質を持っているのだという。
人間であるには違いないのだが、人を惹きつけ、その生気を奪ってしまう能力があるのだと。しかも、普通は対象となるのは異性であるはずのこの能力が、竜弦と雨竜の場合は突然変異で同性を惹きつけてしまうのだとか。
「突然変異ではあるが、私たちの性癖は至ってノーマルだ。雨竜の存在からもわかるだろう、私は女性と結婚をして、雨竜が生まれたのだからな」
「どういうわけこいつらの力ってのは強力すぎるらしいんだな」
「どれだけの性質を持とうと、制御するのも能力のうちだ。できないならばそれまでということだろう」
「……えーと、つまり、どういうことなんスか」
「つまりはだな。雨竜君は、自分の意思に関係なく同性に好かれちまうってわけだ。自分自身は異性愛者なのにな。で、体質がまた無駄に強力なもんだから、免疫のない男なんかはふらふら引き寄せられていつの間にか生気を奪われてるってのがパターンだな」
「馬鹿げた話だ」
「――とかなんとか云ってるこいつだって、昔は相当なもんだったんだぜ? 今はなんとか抑え込んでるが、お前みたいに無防備にこいつの目でも見ようもんなら、その場で気絶するくらいの生気は軽く吸い取られてたからな。雨竜くんも、抑え方を知らない分強力だ。うっかりキスでもしようもんなら、がっぽり持ってかれちまうから気をつけろよ、一護?」
「……ゲ」
「…………」
そんなこんなで、自らの体質を制御する能力を身につけけるための修行も兼ねて、雨竜は黒崎家に同居することとなった。
「だからってどうして同じベッドで寝ることになるんだ!」
「仕方がないだろう、誰のせいだと思っている」
「ふざけるなよ竜弦! 僕は僕の力でこの体質を克服してみせる!」
「……なあ。この二人いつもこうなのか?」
「大概はな。似たもの同士過ぎて逆に反発しちまうらしいな。同属嫌悪ってやつだろう」
「それができないからここにいるのだろう。現実を見ろ雨竜。お前は未熟で、そして愚かだ」
「――っ!」
「……あー石田。わかったからお前こっちに来い」
「なにをする、黒崎!」
そうして一護にとって奇妙な同居生活と――そして、学園生活が始まった。
「一護くん、少しいいか」
「……え?」
「雨竜を、頼む」
「悪かったな、黒崎。面倒なことに巻き込んで」
「あー気にすんなよ。一番大変なのはお前なんだしな。俺はできることをやるだけだ」
「黒崎」
「ん?」
「……ありがとう」
一護の心に、高鳴る鼓動の予兆を残しながら――。
【ご愁傷さま黒崎くん】
硬派な不良として恐れられている黒崎一護の前に、ある日、一人の少年が現れた。
事故に遭いそうなところを偶然一護に救われた黒の髪に黒い瞳の少年は、きつい表情で一護を睨みつけてきたが、一護は彼に対し不可思議な感情を抱く。少年もまた、一護を見つめどこか不思議そうな顔をしていた。
その日の夕方、学校から帰った一護の前に立ちふさがったのは、白い男だった。昼間出逢った少年とよく似た顔立ちの男にもまた、一護は昼に感じたような不可思議な胸の鼓動の高鳴りに気づく。
「ふん、君が黒崎一護か」
「……な、なんだよ、あんた」
「まあいい。来てもらおうか」
そうして男と共にリビングに向かった一護が見たのは、一護の父親と昼間の少年の姿だった。
「お前、昼間の」
「……君は……!」
少年は石田雨竜と名乗った。白い男は石田竜弦といい、やはり雨竜の父親だった。
「これからこの雨竜くんが、うちで一緒に暮らすことになった」
「はぁ?」
「まあそんな顔すんなよ一護。人助けだと思って、な!」
混乱する一護に、渋々といった風に竜弦が説明をする。いつの間にか雨竜の姿は消えていた。
竜弦が云うには、竜弦と雨竜の一族は特殊な性質を持っているのだという。
人間であるには違いないのだが、人を惹きつけ、その生気を奪ってしまう能力があるのだと。しかも、普通は対象となるのは異性であるはずのこの能力が、竜弦と雨竜の場合は突然変異で同性を惹きつけてしまうのだとか。
「突然変異ではあるが、私たちの性癖は至ってノーマルだ。雨竜の存在からもわかるだろう、私は女性と結婚をして、雨竜が生まれたのだからな」
「どういうわけこいつらの力ってのは強力すぎるらしいんだな」
「どれだけの性質を持とうと、制御するのも能力のうちだ。できないならばそれまでということだろう」
「……えーと、つまり、どういうことなんスか」
「つまりはだな。雨竜君は、自分の意思に関係なく同性に好かれちまうってわけだ。自分自身は異性愛者なのにな。で、体質がまた無駄に強力なもんだから、免疫のない男なんかはふらふら引き寄せられていつの間にか生気を奪われてるってのがパターンだな」
「馬鹿げた話だ」
「――とかなんとか云ってるこいつだって、昔は相当なもんだったんだぜ? 今はなんとか抑え込んでるが、お前みたいに無防備にこいつの目でも見ようもんなら、その場で気絶するくらいの生気は軽く吸い取られてたからな。雨竜くんも、抑え方を知らない分強力だ。うっかりキスでもしようもんなら、がっぽり持ってかれちまうから気をつけろよ、一護?」
「……ゲ」
「…………」
そんなこんなで、自らの体質を制御する能力を身につけけるための修行も兼ねて、雨竜は黒崎家に同居することとなった。
「だからってどうして同じベッドで寝ることになるんだ!」
「仕方がないだろう、誰のせいだと思っている」
「ふざけるなよ竜弦! 僕は僕の力でこの体質を克服してみせる!」
「……なあ。この二人いつもこうなのか?」
「大概はな。似たもの同士過ぎて逆に反発しちまうらしいな。同属嫌悪ってやつだろう」
「それができないからここにいるのだろう。現実を見ろ雨竜。お前は未熟で、そして愚かだ」
「――っ!」
「……あー石田。わかったからお前こっちに来い」
「なにをする、黒崎!」
そうして一護にとって奇妙な同居生活と――そして、学園生活が始まった。
「一護くん、少しいいか」
「……え?」
「雨竜を、頼む」
「悪かったな、黒崎。面倒なことに巻き込んで」
「あー気にすんなよ。一番大変なのはお前なんだしな。俺はできることをやるだけだ」
「黒崎」
「ん?」
「……ありがとう」
一護の心に、高鳴る鼓動の予兆を残しながら――。
PR
Post your Comment
カレンダー
最新記事
カテゴリー
ひとこと
ブログ内検索